歯が黒いのはむし歯?それとも着色?
2023年12月1日
こんにちは♬
お口の中をチェックしていて歯が黒くなっていると、むし歯かもしれない!とドキドキしてしまいますよね。でも、歯が黒くなっているからと言って必ずむし歯であるとは限りません。歯が黒くなる主な原因としては、むし歯と着色が挙げられます。
今回は、むし歯と着色の違いについてご紹介します🦷
むし歯は、お口の中の酸により歯が溶かされていく病気です。超初期段階のむし歯は歯の表面が濁ったような白色になりますが、症状が進行するにつれて徐々に薄茶色、茶褐色、黒と変化していきます🦷
むし歯が黒くなるのは、主に2つ原因があるといわれています。まず1つは、むし歯の原因となる細菌が代謝の過程で作り出す「硫化水素」です。象牙質に達したむし歯が、有機物の一種である鉄と反応して硫化鉄になると、黒色に見えます。もう1つは、色素です。この色素には2種類があり、食事由来の色素と、むし歯原因菌が作り出す色素があります。
一方、着色は一般的に「ステイン」とよばれるもので、食べ物や飲み物、煙草のヤニなどに起因しています🚬
奥歯の溝が黒くなっている場合などは、むし歯なのか着色なのか見分けがつかないこともあるかもしれませんが、実際には見分けるポイントが存在します💡
まず、むし歯と着色の大きな違いは、痛みがないことです。黒くなるほどに進行しているむし歯の場合は、すでに何もしていなくても痛みが生じることもあります💦
そして、むし歯と着色では黒くなっている部分の硬さが違います。歯科医院でむし歯か着色を見分けるときには「探針」とよばれる先の尖った器具を用いますが、これで黒くなっている部分をなぞったときに表面がもろく柔らかくなっている場合は、むし歯の可能性が非常に高くなります。逆に表面が硬ければ、着色であると考えられるケースがほとんどです。
むし歯か着色かをご自身で見分けるのは困難な場合が多いので、気になることがあれば早めに歯科医院で相談しましょう❣
定期検診のご予約はお電話やwebからお待ちしております🦷