むし歯治療の痛みをできるだけ少なくするには?
2024年6月1日
こんにちは♬
むし歯治療で痛い思いをするのは嫌だ、という方がほとんどではないでしょうか。とはいえ、歯科治療の技術も日々進歩しているため、痛みをできるだけ少なくする工夫ができるようになっています。
今回は、むし歯治療で痛みをできるだけ少なくする方法についてご紹介します🦷

むし歯は、細菌が産出する酸により歯のエナメル質や象牙質が溶ける病気です🦷治療をするときには細菌に感染している部分の歯質を削り、そのあとに詰め物や被せ物で修復をします。むし歯治療で痛みを生じるのは、この歯質を削る処置をするときです。
当院ではこの痛みを最小限に抑えるために、次のような工夫をしています。
1.浸潤麻酔前の表面麻酔
むし歯の治療をするときにはほとんどのケースで部分的な麻酔をします。このときに用いられる浸潤麻酔は注射で麻酔薬を注入するため、注射針を粘膜や歯ぐきに刺すときに痛みを生じるのです。その痛みを抑えるためには、まず表面麻酔を施して針を刺す痛みを極力軽減させます。
2.浸潤麻酔には極細の針を使用
浸潤麻酔に用いる針の太さも重要です。針は細ければ細いほど粘膜に刺した時の痛みが軽減されます。当院ではできるだけ細い針を使用して痛みを抑えます。
3.電動麻酔注射を使用
浸潤麻酔で麻酔薬を注射するときは、一気に注入するとそのぶん痛みも強くなります。電動麻酔注射を使用することで、注入する麻酔薬の量を細かく調整し、なるべく痛みが生じないように配慮します。
4.5倍速コントラを使用
歯質を削るときにはコントラとよばれる歯科用機器を使用します。マイクロモーターの力でバー(歯を削るための器具)を回転させて柔らかい組織を削るものです。一般的なコントラよりも5倍速く回転する「5倍速コントラ」を使用すると、歯を削るときの振動が少なく済むため、削られているときの痛みも軽減されます。また、5倍速コントラの場合は一般的なコントラにありがちな「キーン」という特徴的な音も気になりにくいとされています。
今回ご紹介したように、むし歯治療での痛みを少しでも抑えるために様々な工夫をしています。歯科治療にご不安がある方も、お気軽にご相談ください。
診療のご予約はお電話やwebからお待ちしております🦷
顎関節症のセルフチェック
2024年3月15日
こんにちは♬
顎関節症は日本人の2人に1人が一度は経験するといわれているほど、私たちにとって身近な病気です。咬み合わせに関する質問に答えて、簡単なセルフチェックをしてみましょう🦷

以下の6つの質問に答えていただきます。
「ほとんどない」の場合は0点
「少しある」の場合は3点
「ある」の場合は5点
を加算していってください。点の合計が「咬合スコア」となります。
- 咬み合わせの位置が定まらないと感じたことはありますか?
- 口が思うように開かなかったり、顎がスムーズに動かないことはありますか?
- 咬み合わせの高さに不満を感じたことはありますか?
- 自分の歯並びで気になるところはありますか?
- 歯ぎしりや歯を強く噛みしめる癖はありますか?
- 左右どちらか一方で噛む癖がありますか?
あなたの咬合スコアはいくつでしたか?
合計点が低いほど、咬み合わせの状態が良いことを表します。
咬合スコアが0~5点の場合は、咬み合わせに問題はありません。生活習慣やストレスに引き続き気をつけながら、毎日の生活を過ごしていきましょう。
咬合スコアが6~8点の場合は、咬み合わせにやや問題がある可能性が考えられます。歯科医院を受診し、詳しい検査を受けましょう。
咬合スコアが9点以上の場合は、咬み合わせに大きな問題があると考えられます。歯科医師による診察や治療が早急に必要なので、できるだけ早く歯科医院を受診しましょう。
いかがでしたか?
今回ご紹介したように、顎に痛みや違和感が生じたら早めに歯科医院で相談しましょう。お口の中のお悩みや心配なことなどがあれば、遠慮なくご相談くださいね😊
その顎の違和感、顎関節症かも?
2024年3月1日
こんにちは♬
顎が痛い、口を開けると音がする、口が開けづらいといった症状はありませんか?これらのうち1つでも当てはまるものがある場合、顎関節症かもしれません。
今回は、顎関節症の原因や治療方法についてご紹介します🦷

●顎関節症の原因
顎関節症とは、顎周りの関節や筋肉に異常が生じている病気です。様々な原因が複雑に絡み合って生じていることも多く、原因が一つに特定できないこともあります。主な原因としては、以下のようなものが挙げられます。
・歯並びや噛み合わせの異常
歯並びや噛み合わせが悪いと、歯だけでなく顎の関節や顎まわりの筋肉にも負担がかかることがあります。
・生活習慣
頬杖やうつぶせ寝など、ちょっとした生活習慣の癖であってもこれが顎に負担をかけていることがあります。また、近年は顎関節症の原因となりうる生活習慣の一つに「TCH(歯列接触癖)」なども懸念されています。
・精神的なストレス
過度のストレスや緊張が原因で顎関節症を引き起こし、さらにはストレスや緊張により症状が悪化してしまうこともあります。
・姿勢
姿勢の悪さも、顎関節症の原因となるものの一つです。猫背などは身体全体が歪んだり、口呼吸を引き起こすおそれもあります。
●顎関節症の治療
顎関節症の治療には様々な方法があります。下記のうちいくつかを組み合わせて治療を進めていくこともあります。
・噛み合わせの調整
・マウスピースで顎の負担を軽減する
・詰め物や被せ物の噛み合わせの調整、もしくは作り替え
・歯並びや噛み合わせを整えるための矯正治療
今回ご紹介したように、顎関節症は想像以上に私たちの身近にある病気です。顎に痛みや違和感が生じたら、早めに歯科医院で相談しましょう。お口の中のお悩みや心配なことなどがあれば、遠慮なくご相談くださいね😊
むし歯を予防するフッ素の3つの働きとは
2023年12月15日
こんにちは♬
フッ素はむし歯を予防する成分として広く知られていますが、具体的にどのような効果があるのか知らない方も多いのではないでしょうか。
今回は、フッ素がもつ3つの働きについてご紹介します🦷

まず1つめの働きは、「再石灰化の促進」です✨
お口の中の酸によって歯の表面が溶け出す「脱灰」という現象が起こり、これがむし歯のはじまりでもあります。フッ素は、溶け出たカルシウムやリンを補って歯の表面を修復する働きをもち、これを「再石灰化」といいます。
2つめの働きは、「抗菌作用」です。
むし歯の原因となる細菌が酸を産出しないようにするには、まず細菌の働きを弱めることが大切です。フッ素の働きによって酸がつくられる過程をブロックし、フッ素そのものも抗菌作用を発揮します。
3つめの働きは、「耐酸性」です。
歯の主な成分は「ハイドロキシアパタイト」とよばれる結晶構造をしていますが、この構造は酸に弱いことで知られています。しかし、ここにフッ素が働くことで「フルオロアパタイト」とよばれる酸に対して安定した構造に変化するのです。これが歯そのものを強くし、むし歯になりにくくします。
フッ素を毎日のセルフケアに取り入れるには、歯磨き粉が最も手軽です✨
歯磨き粉に含まれるフッ素濃度の推奨基準は、0~5歳で1000ppm、6歳以上および成人は1500ppmとなっています。
また、フッ素入り歯磨き粉の推奨使用量は、成人で2cm程度です。
意外と多いと思った方もいらっしゃるのではないでしょうか❓
歯磨きをし始めるときにこの量の歯磨き粉をつけると、口の中が泡でいっぱいになってしっかり磨けない可能性もあります。
まずは歯磨き粉なしで隅々まで磨いてから、仕上げとして歯磨き粉を使用するとよいでしょう😊
歯磨き後に口をゆすぐときも、何度もゆすぐとせっかくのフッ素がすべて流れ出てしまいます。フッ素の働きを最大限に引き出すためにも、ゆすぐのは1回程度にとどめるようにしてくださいね✨
フッ素を上手に活用してむし歯を予防し、定期的に歯科医院での検診も受けましょう。
定期検診のご予約はお電話やwebからお待ちしております🦷
歯が黒いのはむし歯?それとも着色?
2023年12月1日
こんにちは♬
お口の中をチェックしていて歯が黒くなっていると、むし歯かもしれない!とドキドキしてしまいますよね。でも、歯が黒くなっているからと言って必ずむし歯であるとは限りません。歯が黒くなる主な原因としては、むし歯と着色が挙げられます。
今回は、むし歯と着色の違いについてご紹介します🦷

むし歯は、お口の中の酸により歯が溶かされていく病気です。超初期段階のむし歯は歯の表面が濁ったような白色になりますが、症状が進行するにつれて徐々に薄茶色、茶褐色、黒と変化していきます🦷
むし歯が黒くなるのは、主に2つ原因があるといわれています。まず1つは、むし歯の原因となる細菌が代謝の過程で作り出す「硫化水素」です。象牙質に達したむし歯が、有機物の一種である鉄と反応して硫化鉄になると、黒色に見えます。もう1つは、色素です。この色素には2種類があり、食事由来の色素と、むし歯原因菌が作り出す色素があります。
一方、着色は一般的に「ステイン」とよばれるもので、食べ物や飲み物、煙草のヤニなどに起因しています🚬
奥歯の溝が黒くなっている場合などは、むし歯なのか着色なのか見分けがつかないこともあるかもしれませんが、実際には見分けるポイントが存在します💡
まず、むし歯と着色の大きな違いは、痛みがないことです。黒くなるほどに進行しているむし歯の場合は、すでに何もしていなくても痛みが生じることもあります💦
そして、むし歯と着色では黒くなっている部分の硬さが違います。歯科医院でむし歯か着色を見分けるときには「探針」とよばれる先の尖った器具を用いますが、これで黒くなっている部分をなぞったときに表面がもろく柔らかくなっている場合は、むし歯の可能性が非常に高くなります。逆に表面が硬ければ、着色であると考えられるケースがほとんどです。
むし歯か着色かをご自身で見分けるのは困難な場合が多いので、気になることがあれば早めに歯科医院で相談しましょう❣
定期検診のご予約はお電話やwebからお待ちしております🦷
飛行機に乗るとむし歯が痛くなる?
2023年11月15日
こんにちは♬
仕事や旅行などで飛行機を利用する方も増えているかと思いますが、飛行機に乗るとむし歯が痛むことがあるのをご存じですか?
今回は、むし歯と飛行機の関係についてご紹介します✈

むし歯とは、プラーク(歯垢)の中のむし歯原因菌が産出する酸で歯が溶ける病気です🦷
初期のうちは歯の表面のエナメル質だけが溶かされますが、進行すると象牙質や歯髄(歯の神経)にまで症状が及びます。
この程度までむし歯が進行すると、飛行機に乗ったときに歯が痛むことがあります💦
気圧性歯痛や航空性歯痛ともいいますが、むし歯が進行している場合や歯の神経の治療を開始している場合に痛みやすくなります。
これは、気圧の急激な変化が原因です。大型の飛行機の高度は10,000m程度にも及び、外気圧は地上の僅か5分の1ほどになります。
そのため、「歯髄腔」とよばれる歯の神経が入っている空洞と外気圧の差が大きくなり、歯髄腔の中の空気が膨張して歯の神経に刺激を与えてしまいます。
この刺激こそが、痛みの原因となるのです。
もし飛行機に乗っていて歯が痛むときには、痛み止めを服用することで多少は緩和することができます。
しかし、できるだけそのような事態にならないことが大切です💡
日頃からむし歯を予防し、定期検診でむし歯が見つかった場合には早めに治療するようにしましょう。
定期検診のご予約はお電話やwebからお待ちしております🦷
11月8日は「いい歯の日」
2023年11月1日
こんにちは♬
11月8日は、「いい歯の日」です🎵
毎日の習慣である歯磨きやセルフケア、そして歯科医院での定期検診について、この機会に見直してみませんか?🦷

日本歯科医師会が「いつまでもおいしく、そして、楽しく食事をとるために、口の中を健康に保っていただきたい」ということから設定したのが、「11(いい)8(歯)の日」です。
健康な歯を保つためには、毎日の丁寧な歯磨きやセルフケアが欠かせません✨
ただやみくもに磨いているだけでは、十分にプラークを除去することができません。
正しく歯を磨くためには、磨き方はもちろんのこと、お口の中の状態に適したツールを使うことも大切です。
歯ブラシや歯磨き粉、デンタルフロス、歯間ブラシ、ワンタフトブラシなど、お口の中の状態に合ったものを選ぶようにしましょう。
選び方に不安がある場合は、遠慮なく歯科衛生士にご相談くださいね😊
また、かかりつけの歯科医院で患者様のお口の中の状況に合ったケア方法のアドバイスや、歯石などご自身では除去できない汚れを落とすためのクリーニングを受けることも大切です。これらを「プロフェッショナルケア」といいます。
「定期的に歯科医院に行きましょう」とはよく言われますが、どのくらいの間隔で検診を受けるべきなのかは、その方のお口の中の状況によって異なります。その方に合わせたおすすめの定期検診の頻度も、歯科衛生士がお口の中を拝見した上でアドバイスいたします✨
定期的なプロフェッショナルケアと毎日のセルフケアで、お口の健康を守りましょう。
定期検診のご予約は、お電話もしくはWEBからお気軽にお問い合わせください。
磨き残しが多いのはどこ?
2023年10月15日
こんにちは♬
毎日丁寧に歯を磨いていらっしゃる方も多いかと思います。実は磨き残しが多い場所はある程度決まっており、そちらを意識して磨いていただくと、普段の歯みがきでより効果的に汚れを落とすことが出来ます!
今回は、磨き残しが多い場所についてご紹介します♬

磨き残しが多い箇所は、ズバリ「利き手側の歯の裏側(内側)」です。右利きの方であれば、右側の奥歯の裏側、左利きの方であれば、左側の奥歯の裏側ということです。
利き手側の歯の裏側(内側)を磨くときには、手首を返さないと歯ブラシの毛先が磨きたいところにしっかりと当たりません。また、力が入りにくいため、他の箇所に比べて磨き残しが多くなりやすい傾向にあります。
したがって、歯を磨くときには「利き手側の歯の裏側(内側)」からスタートするのがおすすめです✨
どうしても歯ブラシで磨きにくい、という場合は、以前ご紹介したワンタフトブラシを使うのも良いでしょう。
このほかにも磨き残しが多い傾向にあるのは、次のような箇所です。
・下の前歯の裏側
・歯と歯ぐきの境目
・歯と歯の間
・奥歯の噛み合わせの溝
どの場所を磨くときにも、歯ブラシの毛先を磨きたいところにしっかりと当てて、小刻みにに動かすようにします。
下の前歯を磨くときには、歯ブラシを縦にして磨きましょう。
また、歯科医院では歯科衛生士がどこが磨けているか、磨けていないかをチェックし、患者様お一人おひとりのお口の中の状況に合った磨き方をアドバイスいたします。
歯ブラシはもちろんのこと、デンタルフロスや歯間ブラシの選び方のお手伝いもいたしますので、お気軽にご相談ください✨
ご予約はお電話やwebからお待ちしております🦷
歯ぐきのセルフチェック
2023年10月1日
こんにちは♬
歯周病は初期段階では自覚症状がほとんどなく、気づいたころには症状が進行してしまっていることも少なくありません。
今回は、歯ぐきのセルフチェックについてご紹介します♬

歯を磨くときに、つい歯ばかりを見ていませんか?
ぜひ、ご自身の歯ぐきの状態をチェックしてみましょう。
毎日観察することで、ご自身の体調による変化や歯肉炎・軽度の歯周炎による変化などに気がつけるかもしれません。
歯ぐきのセルフチェックでは、次に挙げるポイントを中心に歯ぐきを観察してみましょう✨
・歯ぐきが赤く腫れているか
・口臭が気になるか
・歯ぐきがやせてきたように感じるか
・歯と歯の間にものがつまりやすいか
・歯磨きをした後、歯ブラシに血がついたり、すすいだ水に血が滲んでいるか
・歯と歯の間の歯ぐきがぶよぶよしているか
・歯が浮いたような感じがするか
・指で触ると歯がぐらぐらするか
・歯ぐきから膿が出ているか
(8020推進財団の資料より抜粋)
これらの項目のうち、一つでも当てはまることがあれば歯周病になっている可能性があります。症状が進行しないうちに対処できるよう、早めに歯科医院を受診しましょう。
また、特に当てはまる点がなかったとしても、定期的な検診やクリーニングは歯周病を予防するために非常に重要です。
検診やクリーニングのご予約はお電話やwebからお待ちしております🦷
デンタルフロスの使い方をマスターしましょう
2023年8月15日
こんにちは♬
毎日の歯磨き、歯ブラシで磨くだけで終わりにしてはいませんか?
今回は、デンタルフロスの選び方や使い方についてご紹介します♬

むし歯や歯周病を予防するには、歯と歯の間のプラークもしっかり落とすことが大切です。
歯と歯の間には歯ブラシの毛先は届きにくいため、デンタルフロスを使って効率よくプラークを落とすのがおすすめですよ🎵
デンタルフロスには、指に巻き付けて使う「ロールタイプ」と、持ち手がついている「ホルダータイプ」があります。デンタルフロスの使い方に慣れていない方は、ホルダータイプから初めてみましょう❣
①デンタルフロスを使うときには、鏡を見ながら行います。
②歯と歯の間に糸をあて、のこぎりを動かすように前後に動かしながらゆっくりと糸を入れていきます。
③歯の根元まで糸が入ったら、歯の側面に糸を沿わせるようにして上下に動かし、プラークを絡めとります。
④反対側の側面も、同様に糸を動かします。
⑤糸を入れるときと同じように、ゆっくりと前後に動かしながら糸を取り出します。
デンタルフロスを使うときには、歯ぐきを傷つけないようにすることが大切です。
糸をぐっと押し込むのではなく、ゆっくり動かすのがポイントですよ🦷✨
デンタルフロスにはたくさんの種類があり、当院でもさまざまな特性のフロスを揃えております。
患者様に合ったデンタルフロスを選ぶお手伝いや使い方のアドバイスもいたしますのでお気軽に歯科衛生士にご相談ください✨
ご予約はお電話やwebからお待ちしております🦷